DEAR 2nd 〜Life〜




緊張と恥ずかしさと不安と────……





色んな複雑な感情が混ざり合い、とうていマリアさんの顔なんか見れる余裕もなくて。








「………」







ずっと俯いたまま、しばらく固まっていると──………。








──────スッ……








───………あ……






急に手が軽くなった感触を覚え、






─────パッ!!






勢いよく顔を上げると、

マリアさんが確かにジュースを持っているのが確認出来た。






──…よっ……



よかったぁぁぁ…………





受け取ってくれなかったらどうしようかと本気で焦ったよ~……!






───ホッ…と胸を撫で下ろし、







「……じゃあ、あの……

あたしはこれで……」







そそくさとその場から立ち去ろうとすると……










「──────待って。」







──────………。






……………





……………え?






“待って”?






……今そう言われた?






まさか呼び止められるとは思っていなくて。





今起こっている予想外の出来事に目をパチパチさせていると──……








「────あんた、純のことどう思ってるの?」






マリアさんはストレートに、かつ真剣にそう問いかけた。




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