DEAR 2nd 〜Life〜

「────………」





………あ………



マリアさんってもしかして……



朝岡さんのこと………


“好き”なんじゃ……？





……そうだよ。


だからあたしと喋りたくないのかもしれない。


だからあんな態度取られたのかもしれない…。




だから───……




……ふいにそんな事が思い浮かび、戸惑っていると








「───…勘違い、しないでね。


でも純はあたしにとって、とても大事な人なの。



……そう、とても……


かけがえのない人……」





「……………」





「───…純はあたしを救ってくれた。


……本当に感謝してる。



あの日純に見つけてもらってなかったら、あたし今頃どうなってたか分からない。



……あたしも出来る限り純の力になりたいの。



だから、純を苦しめたり傷つけたりする奴は絶対許さない。




……だけど………




───純が幸せになろうとするなら、あたしは純の力になりたい。」






「……マリアさん……」






朝岡さんを幸せにするのか



……それとも



傷付けてしまうのか──……。







「───あんたは一体どっちなの？」





問いかけるマリアさんの瞳には、強い想いが灯っていた。





それほど朝岡さんが大事なんだ───……。



初めてこうやって真剣に話してくれた。





あたしも……



あたしも真剣に答えなきゃ…。