その手で触れて、そして覚えて。

それから颯生くんはわたしの耳元で「七花さん、綺麗ですよ。」と囁き、わたしの首筋にキスをすると「じゃあ、、、動きますね。」と言い、ゆっくりと腰を動かし始めた。

「ひゃぁっ、、!」

わたしが変な声を出してしてしまったせいで、颯生くんに「大丈夫ですか?!」と心配をかけてしまった。

「痛かったですか?!」
「ごめん、違うの、、、あんまりにも、、、気持ちよくて、、、」

わたしが照れながら言うと、颯生くんは不安気な表情から一気に微笑みに変わった。

「良かった。じゃあ、続けますね。」
「うん。」

再び動かす滑らかな颯生くんの腰つきは、わたしの奥の奥まで届いていて突き上げてくる。

初めて知るその快感にわたしの身体はおかしくなってしまいそうになっていた。

わたしが今まで経験してきたセックスは何だったの?

相手の一方的な快楽の為にわたしはただ寝ているだけで、颯生くんが感じさせてくれるこんな感覚になったことなんて無かった。

颯生くんは、わたしを気遣い、時折「大丈夫ですか?」と訊いてくれたり、キスをしながら腰を動かしてきたり、わたしの反応を見ながら「ここ気持ちいいですか?」とかわたしにも気持ち良くなってもらいたいという気持ちが伝わってきて、わたしは心だけではなく、身体も満たされていった。

「ぁあ、、、あ、、、あぁっ、ヤバいっ、そこっ、、、っ、、、!」

すると、身体がビクンと反応し、わたしは今までに感じたことのない感覚と、そのあとの不思議な余韻にハッとした。

「、、、初めてイッた。」

わたしがそう呟くと、颯生くんは「え、本当ですか?」と驚いていたが、すぐに嬉しそうに微笑んでわたしを抱き締めた。

「嬉しい、、、七花さんが、俺で感じてくれて。」
「ありがとう、颯生くん、、、わたし今、幸せ、、、」

そう言葉に出した途端、わたしの瞳から一筋の涙がつたったのだった。

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