その手で触れて、そして覚えて。

「え、、、颯生くん?まだ研修期間中だよね、、、?」
「部長に頼んで、研修プログラムの進行を早めてもらったんです。一日でも早く七花さんに会いたくて、、、」
「それで1週間も早く帰って来れたの、、、?」
「はい。七花さんに会いた過ぎて、頑張りました!」

颯生くんは玄関に入り、ドアを閉めると、思い切りわたしを抱き締め、「ずっと会いたかった、、、」と呟いた。

わたしは突然の颯生くんに驚いたが、目の前に颯生くんが居るんだと少しずつ実感してくると、涙が溢れてきた。

そして、颯生くんの背中に腕を回し「わたしも、、、ずっと会いたかったよ。」と言った。

それからわたしたちは、今まで会えなかった分の寂しさを埋めるように唇を重ね、そのまま寝室に向かって、本能のままにお互いを求め合った。

「あっ、、、颯生くんっ、、、っ、、、」
「七花さん、、、はぁ、、、」

久しぶりに感じる颯生くんの温もり。

それが嬉し過ぎて、涙が溢れてくる。

そんなわたしを見て、颯生くんは「七花さん?痛かった?」と心配をしてくれて、親指でわたしの涙を拭った。

「ううん、違うの。颯生くんがここに居るんだと思ったら、嬉しくて、、、」

わたしの言葉に颯生くんは優しく微笑むと、「ここに居るよ。」と言い、わたしが手を伸ばすとギュッと抱き締めてくれた。

「颯生くんだ、、、」
「俺のこと忘れてなかったですか?」
「忘れるわけない。颯生くんの全て、、、覚えてたよ。」
「良かった。俺も七花さんの全てを覚えてましたよ。この温もりも、小さな手と細い腕と、その感じてる時の可愛い表情も。」

颯生くんがそんなことを言うので、わたしは恥ずかしくて「もう!」と言うと、颯生くんはハハッと笑ったあと、わたしの頬に触れ「絶対、七花さんのこと離さないから。」と言って、わたしの中を突き上げていった。

わたしは声を上げ、快感から身体を反らせるが、颯生くんに抱き締められながら突かれている為、奥の奥まで行き届き、おかしくなってしまいそうになっていた。

「ぁあ、、、颯生くんっ、、、あ、、」
「七花さん、、っ、、、もっと可愛い顔見せて?可愛い声、聞かせて?」

わたしはそのあとすぐにイッてしまったが、颯生くんは動きを止めない。

その後もわたしたちは、お互いを求め続け、疲れ果てるまで愛し合ったのだった。

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