契約の愛で結ばれたのは、まさかの敏腕CEO!?~独占欲滾るスパダリは極上溺愛で囲い離さない~
「落ち着きましたか?」
出された緑茶を眺めながら茉莉花はコクンと頷いた。
『星空』の店主は、定休日だというのに温かいお茶を出してくれたのだ。
先日と同じように。
「あの、助けていただいて……ありがとうございました。何度もご迷惑をおかけして、申し訳ありません」
これではこの前と同じだ。いや、それ以上に迷惑をかけている。
茉莉花は申し訳ないやら情けないやらで、俯くしかなかった。
「さっき追いかけてきた男性、お知り合いではなさそうですね」
「はい……」
顔は見えなかったが、茉莉花の知り合いに男性はほとんどいない。
(声はどこかで聞いた気もするけど……囁き声だったからよく分からない)
「どなたかお迎えに来られる人はいますか? ご家族とか恋人とか」
「いえ、一人暮らしですし。恋人もいません。いたら頼れたのですが……」
遠くで暮らす母に連絡するのも申し訳ない。
酔っ払っていた優香に来てもらうわけにもいかない。
そう考えると、茉莉花は誰にも連絡出来そうになかった。
「そうですか……」
そう言ったきり、店主はしばらく何かを考え込んでいる。
(そうよね。そんなこと言われても困るわよね)
茉莉花は居た堪れなくて、立ち上がった。
「あの、そろそろ失礼します。ご迷惑をおかけしました」
頭を下げて店を出ようとすると、店主が茉莉花の腕をそっと掴んだ。
出された緑茶を眺めながら茉莉花はコクンと頷いた。
『星空』の店主は、定休日だというのに温かいお茶を出してくれたのだ。
先日と同じように。
「あの、助けていただいて……ありがとうございました。何度もご迷惑をおかけして、申し訳ありません」
これではこの前と同じだ。いや、それ以上に迷惑をかけている。
茉莉花は申し訳ないやら情けないやらで、俯くしかなかった。
「さっき追いかけてきた男性、お知り合いではなさそうですね」
「はい……」
顔は見えなかったが、茉莉花の知り合いに男性はほとんどいない。
(声はどこかで聞いた気もするけど……囁き声だったからよく分からない)
「どなたかお迎えに来られる人はいますか? ご家族とか恋人とか」
「いえ、一人暮らしですし。恋人もいません。いたら頼れたのですが……」
遠くで暮らす母に連絡するのも申し訳ない。
酔っ払っていた優香に来てもらうわけにもいかない。
そう考えると、茉莉花は誰にも連絡出来そうになかった。
「そうですか……」
そう言ったきり、店主はしばらく何かを考え込んでいる。
(そうよね。そんなこと言われても困るわよね)
茉莉花は居た堪れなくて、立ち上がった。
「あの、そろそろ失礼します。ご迷惑をおかけしました」
頭を下げて店を出ようとすると、店主が茉莉花の腕をそっと掴んだ。