契約の愛で結ばれたのは、まさかの敏腕CEO!?~独占欲滾るスパダリは極上溺愛で囲い離さない~
「お待たせしました。行きましょうか」
「あ、はい」

 颯馬の後に続いて店の裏口から外に出た茉莉花は、息を呑んだ。

 停まっていた深い青色のSUV。
 そこには誰もが知っているような高級車メーカーのエンブレムがキラリと光っていたのだ。

「どうぞ」
「失礼します……」

 エスコートされて乗り込むと、肌触りの良い革のシートが迎えてくれる。

(喫茶店の店主ってそんなに儲かるのかしら?)

 などと下世話な考えが頭をよぎる。
 茉莉花は頭を小さく振って邪念を振り払った。

「では行きましょう。お住まいはどの辺りですか?」
「えっと、ここからだと南の方です。二丁目の信号を左に行って……」
「あぁ、小学校の通りですね」

 二人を乗せた車はスムーズに走り出す。
 ナビをしながら帰ったおかげで会話には困らなかった。


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