契約の愛で結ばれたのは、まさかの敏腕CEO!?~独占欲滾るスパダリは極上溺愛で囲い離さない~
 茉莉花は興奮して早口になった。
 大好きなアプリの制作者が目の前にいる。
 お礼を伝えずにはいられない。

 対して颯馬は戸惑っているようだった。

「え、あ、ありがとうございます。……黙っていたこと、怒らないのですか?」
「え? なぜですか? むしろ感謝したいです。この出会いに!!」

 茉莉花が両手をバッと広げると、颯馬がくすりと笑った。

「ありがとうございます。こちらこそ、貴重なユーザーさんの意見が聞けて光栄です。実は、茉莉花さんがどんな風にアプリを使ってるのか気になってました」
「いつでも聞いてください! 私はドイツ語の勉強スケジュールメインなんですけど……」

 茉莉花はいかに『猫執事と一緒!』が素晴らしいかを踏まえながら、自分の勉強方法について話をした。

 先程まで感じていた世界の違い云々は、茉莉花の頭から完全に抜け落ちていた。

「……本当に、いつも執事くんには助けてもらっています。寝る前のひと言も大好きなんです!」

 と熱弁したところでハッとした。
 ここはホテルウィステリアンのラウンジなのだ。

「すみません、語りすぎました……」

 茉莉花が身を縮めて頭を下げると、颯馬が吹き出した。



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