契約の愛で結ばれたのは、まさかの敏腕CEO!?~独占欲滾るスパダリは極上溺愛で囲い離さない~
「颯馬さん?」
「……一度も恋人がいらっしゃらなかった?」
「え? はい。お恥ずかしいのですが」

 正直に答えると、颯馬は力を抜いて大きなため息をついた。

「ど、どうしたのですか? 何かマズかったですか?」
「いえ、嬉しいなと思いまして。……ずっと茉莉花さんの過去の恋人に嫉妬していたんです。可笑しいでしょう?」

 恥ずかしそうに笑う颯馬を見て、茉莉花は胸がぎゅっと締め付けられた。

(颯馬さんも嫉妬とかするんだ。しかも私のことで……)

 茉莉花は目の前の人物が、急に身近に感じられた。

「同じです。私は、颯馬さんの未来の恋人に嫉妬していました。きっと素敵な人とお付き合いなさるんだろうなって……勝手に落ち込んだりして」

 優香に嫉妬していたことを思い出して自嘲気味に笑うと、颯馬が茉莉花の顔を覗き込んだ。

 彼の瞳には茉莉花が映っている。

「僕は茉莉花さんと未来を進んでいきたいのですが」
「ふふふ、はい。お供させてくださいね」

 そうして二人は再び口づけを交わすと、並んで眠りについた。


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