俺様同期の執着愛
 テレビの音も何もない、静寂が包み込む寝室で、私たちは穏やかにこの夜を過ごす……ことなんて、できるわけがなかった。
 狭いベッドの中で柚葵が私を組み敷いて見下ろしている。

「ああ、やっと……どれだけ待ったか」

 柚葵は嬉しそうに笑みを浮かべてそんなことを言う。
 ほんの少しだけ罪悪感がよぎる。

「ごめんね」
「いや。ただ、嬉しいから言ってみただけ」

 柚葵はそう言って私の手をぎゅっと握った。
 それから、するりと指を絡ませてしっかり手をつないだ。
 この手を絡ませる感覚も、デートのときの恋人つなぎよりもずっと、心地よくて幸せで、とても切なく感じる。

 私たちは静かにキスを交わした。
 柚葵はもう、冗談なんて言わなくて、いらずらっぽい笑みもしなくて、ただ優しく微笑んで私に触れてくれた。

 今までと違うのはもうひとつ。
 柚葵の口から何度もこぼれる特別な言葉――

「好きだ、綾芽。ずっと好き。これからも好き」

 彼の声と甘い言葉が、私の全身に響きわたる。
 
「うん……私も好き。大好きよ」

 私は柚葵の背中に手をまわして、思いきり抱きしめた。

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