敏腕システムエンジニアの優しすぎる独占欲〜誰にでも優しい彼が、私にだけ甘すぎる〜
15話:提案
藤堂さんと付き合い始めてから、私は新たな目標に向かって前を向いて働いていた。
一旦の目標は、前回ボロボロだった社内プレゼンの汚名返上。今回は開催日時を自分で確認し、自分の意思で参加を決めた。
準備期間は申し分なし。何度も見直し、スライドの一つひとつに目を光らせ、どんな質問にも的確に答えられるよう、細部まで徹底的に磨き上げた。
そして迎えたプレゼン当日。
会議室には緊張感が漂っていた。
大勢の社員が集まる中、私はプロジェクターの前に立つ。手に汗が滲むのを感じながらも、端の席で静かに頷く藤堂さんの姿を見つけ、大きく深呼吸をした。
「本日は、私の提案する新規プロジェクト案についてお話させていただきます」
最初こそ少し震えていた声も、スライドを進めるにつれて次第に落ち着きを取り戻し、自信を持って説明できるようになった。
プロジェクトの背景や目的、メリットや実現性を一つひとつ丁寧に語る。
きっと以前の私より、ずっと堂々としているはずだ。
時折質問が飛んできたけれど、滞りなく準備をしたおかげで、一瞬の躊躇もなく的確に答えることができた。
一旦の目標は、前回ボロボロだった社内プレゼンの汚名返上。今回は開催日時を自分で確認し、自分の意思で参加を決めた。
準備期間は申し分なし。何度も見直し、スライドの一つひとつに目を光らせ、どんな質問にも的確に答えられるよう、細部まで徹底的に磨き上げた。
そして迎えたプレゼン当日。
会議室には緊張感が漂っていた。
大勢の社員が集まる中、私はプロジェクターの前に立つ。手に汗が滲むのを感じながらも、端の席で静かに頷く藤堂さんの姿を見つけ、大きく深呼吸をした。
「本日は、私の提案する新規プロジェクト案についてお話させていただきます」
最初こそ少し震えていた声も、スライドを進めるにつれて次第に落ち着きを取り戻し、自信を持って説明できるようになった。
プロジェクトの背景や目的、メリットや実現性を一つひとつ丁寧に語る。
きっと以前の私より、ずっと堂々としているはずだ。
時折質問が飛んできたけれど、滞りなく準備をしたおかげで、一瞬の躊躇もなく的確に答えることができた。