好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~
「今の誰?」



穂高が不思議そうに聞いてくる。



「ん~、最近仲良い後輩の子」

「なんかお前に気ありそうだったな」



ええ!?



やっぱそうなのかな…。



「そう見える…?」

「ああ。ちょっとな」

「うーん…」



あんまり勝手にそうだと決めつけるのも失礼だけど…。



思わせぶりにはならないように気を付けよう…。



俺は先輩の件で反省したんだ…。



「いいな、俺もモテて~。彼女ほしい」



穂高はずっと彼女を欲しがってる。



顔もかっこいいし喋りやすいしモテなくないと思うんだけどな…。



いつも友達で終わっちゃうらしい。



「つーかそろそろ試験だな~」



穂高が言った。



「次の試験悪かったら小遣い減らされるんだよなー!」

「あらら…」

「俺に勉強教えて!?」

「いいけど…」



というわけで、穂高と一緒に学校の近くのファミレスで勉強。



穂高は全然集中力がない…。



それでも毎日ファミレスで勉強してた。



「じゃあな~、今日もありがと」

「うん、じゃあね」



夜ご飯をファミレスで済ませて、穂高と別れる。



帰り道を一人歩いていたら、いつもの公園に小糸ちゃんがいた。



「小糸ちゃん」

「あっ…先輩!」



小糸ちゃんは俺を見て嬉しそうに笑った。
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