好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~
ベンチに座ってスマホをいじっていると、走る足音が聞こえた。
ぱっと顔を上げると、小糸ちゃんがこっちに向かって走ってくる。
そして、俺の目の前でつまずいた。
おっと…。
小糸ちゃんの腕を引いて抱き留める。
セーフ。
小糸ちゃんは「へへっ」と笑った。
それから「風里先輩!」と言ってカバンをガサゴソし始めた。
「じゃーん!」
「お」
見せられたのは、学年順位の載ってる成績表。
「前回200位代だったのが今回100位代に上がりましたー!」
「おおー! がんばったね」
俺はそう言ってぱちぱちと拍手。
小糸ちゃんは誇らしげだ。
「これでご褒美くれますか?」
「いいよ」
「じゃあ…あれ!」
小糸ちゃんはそう言って公園に設置してある掲示板を指さした。
掲示板には、『夏祭り』の文字。
「あれ連れてってください!」
元気よくそう言う小糸ちゃん。
ん?
えーっと…つまり、2人で夏祭りってこと…?
俺が戸惑ってたら、小糸ちゃんが慌てて「あ、2人が嫌だったら友達連れてもいいです!」と付け足した。
嫌なわけじゃないけど…。
ほら、思わせぶりはしないように気を付けてるからさ…。
「穂高とかも行きたそうだったから、明莉ちゃんも誘って4人で行く?」
「あ、そうですね! そうしましょう!」
小糸ちゃんがちょっとがっかりしてるように見えるけど…。
うん、しょうがないしょうがない。
ごめんね?
本当は2人でもいいんだけどさ…。
余計な火種はつけないでおくよ。
それから穂高に声をかけたら、女の子と夏祭りに行けるとすごく喜んでた。
良かった良かった…。
うん、俺も楽しみ!
ぱっと顔を上げると、小糸ちゃんがこっちに向かって走ってくる。
そして、俺の目の前でつまずいた。
おっと…。
小糸ちゃんの腕を引いて抱き留める。
セーフ。
小糸ちゃんは「へへっ」と笑った。
それから「風里先輩!」と言ってカバンをガサゴソし始めた。
「じゃーん!」
「お」
見せられたのは、学年順位の載ってる成績表。
「前回200位代だったのが今回100位代に上がりましたー!」
「おおー! がんばったね」
俺はそう言ってぱちぱちと拍手。
小糸ちゃんは誇らしげだ。
「これでご褒美くれますか?」
「いいよ」
「じゃあ…あれ!」
小糸ちゃんはそう言って公園に設置してある掲示板を指さした。
掲示板には、『夏祭り』の文字。
「あれ連れてってください!」
元気よくそう言う小糸ちゃん。
ん?
えーっと…つまり、2人で夏祭りってこと…?
俺が戸惑ってたら、小糸ちゃんが慌てて「あ、2人が嫌だったら友達連れてもいいです!」と付け足した。
嫌なわけじゃないけど…。
ほら、思わせぶりはしないように気を付けてるからさ…。
「穂高とかも行きたそうだったから、明莉ちゃんも誘って4人で行く?」
「あ、そうですね! そうしましょう!」
小糸ちゃんがちょっとがっかりしてるように見えるけど…。
うん、しょうがないしょうがない。
ごめんね?
本当は2人でもいいんだけどさ…。
余計な火種はつけないでおくよ。
それから穂高に声をかけたら、女の子と夏祭りに行けるとすごく喜んでた。
良かった良かった…。
うん、俺も楽しみ!