好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~
「お待たせ。次どうぞ」

「ありがとうございます!」



あたしは自然と満面の笑顔になっているのに気づく。



「? そんなに早くお風呂入りたかった? ごめんね?」



先輩が不思議そう。



「違いますよ~」



あたしはへらへらと笑ってお風呂に入った。



お風呂に入ってる間も先輩のことばっか。



このあと起こることを考えてドキドキしながらもちょっと楽しみだったりして。



お風呂を手早く済ませて、先輩のところに戻った。



「髪の毛乾かしてください!」

「いいよ、おいで」



ベッドに座っていた先輩の隣に腰を下ろすと、先輩がいつものように髪を乾かしてくれる。



ああ、触れられるたびに愛しさが募る…。



「はい、終わったよ」



先輩がそう言ってドライヤーを切った。



あたしはくるっと体を先輩に向けて、ぎゅっと先輩に抱き着いた。



「あはは、急にどうしたの。かわいいね」

「先輩に触りたくて…」



あたしがそう言うと、先輩が嬉しそうに小さく笑った。



それからあたしのことを強く抱きしめ返す。



あたしは顔を上げた。



それから、先輩の顔に手を当てて、あたしからそっとキスした。



一瞬驚いた様子だった先輩は、ちょっと笑ってから深いキスを続けて。



そのままゆっくりと押し倒された。



先輩が片手で部屋の電気のリモコンから電気を消してくれる。



そのままキス、キス、キス…。



唇なくなる…。



絡められた手がどうしようもなく愛おしい。



先輩のキスがどんどんと下に下がる。



「んぁっ…」



漏れる声と歪む顔がちょっと恥ずかしい。
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