好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~
バカだね~…。



2人でどっか行きたいって言えばよかったのに…。



4人で遊ぶことを了承してしまったらしい。



「まあいいけどさ…。また良い先輩で終わっちゃうよ?」

「そうだよな~…。はあ…。俺も人に説教してる場合じゃねえわ…」



というわけで、4人でバーベキューをすることになった。



なぜか俺の家で…。



「お邪魔しま~す…」

「わ~、いらっしゃい! こんなかわいい女の子たちが来てくれて嬉しいわ~」



嬉しそうに迎え入れたのは母さん。



「お母さん、俺は!?」



穂高が母さんに縋る。



「穂高はもう見慣れた」

「ひでぇ~」



漫才みたいなやり取りだ…。



小糸ちゃんたちは困ったように笑ってる。



「それにしても、お母さんめっちゃ美人ですね! 若いし…」



小糸ちゃんが母さんを褒めた。



母さん喜んじゃうよ…。



「え~! ありがと~」

「風里先輩にもよく似てますね」

「ね~、よく言われる~」



母親に似てるって言われるのもなんか微妙だけど。



でも自分でも似てるとは思う…。



「自由に庭使ってね~」

「ありがとうございます!」



というわけで庭でバーベキューの準備。



たまに家族でやるから一応一通りの道具はある。



「やべっ、網の隙間にパプリカ落とした」

「何やってんの~…」



なんて言いながらもなんとか具材を焼いていく。



「はい食べて食べて~」

「ありがとうございます…!」



俺と穂高は焼き業務を頑張る。



女の子たちにひたすら焼いた具材を配っていく。
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