好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~
≪いま部屋の外ですか?≫
「うん、ちょっとね。知り合いに偶然会ったんだけど俺の目の前で倒れちゃってさ。ほかに看れる人がいないから俺がちょっとそばにいるんだよね」
≪そうだったんですか! 大変でしたね…。でも知り合いに偶然会うってすごい…≫
やっぱりさすがに元カノとは言わなかった。
言っても不安にさせるだけだし…。
それから小糸ちゃんとしばらく話す。
小糸ちゃんと話すと時間があっという間に過ぎる。
1時間くらい話してたかな…。
「風里…?」
突然後ろから、綾乃の声がした。
ぱっと振り向くと、ふらふらの綾乃が立っている。
俺は思わず綾乃がカメラに映らないようにカメラの位置をずらす。
だけど、小糸ちゃんは多分綾乃が映ってたのを見逃さなかったみたい。
≪風里先輩…?≫
小糸ちゃんが不安そうな声を出す。
うーん…どうしようかな…。
浮気してないのにしてるみたいな気分…。
≪看病してる人って女の人だったんですね…≫
しょぼくれた声がする。
ああ~…。
ごめんね…。
「うん、でももう起きたから部屋に戻ろうと思うよ」
≪はい…≫
ちょっと落ち込んだみたいな顔がカメラ越しにも伝わる。
早くこの場から退散しよう…。
「小糸ちゃん、ちょっと待っててね」
そう言ってカメラを下ろす。
「綾乃、もう平気そう?」
「うん…。ありがとう…」
「じゃあ久しぶりに会ってなんだけど、俺は部屋戻るね。お大事に…」
俺がそう言って綾乃の元から離れようとした。
すると、綾乃が俺の服の裾を掴んだ。
「待って、風里…。行かないで…」
「うん、ちょっとね。知り合いに偶然会ったんだけど俺の目の前で倒れちゃってさ。ほかに看れる人がいないから俺がちょっとそばにいるんだよね」
≪そうだったんですか! 大変でしたね…。でも知り合いに偶然会うってすごい…≫
やっぱりさすがに元カノとは言わなかった。
言っても不安にさせるだけだし…。
それから小糸ちゃんとしばらく話す。
小糸ちゃんと話すと時間があっという間に過ぎる。
1時間くらい話してたかな…。
「風里…?」
突然後ろから、綾乃の声がした。
ぱっと振り向くと、ふらふらの綾乃が立っている。
俺は思わず綾乃がカメラに映らないようにカメラの位置をずらす。
だけど、小糸ちゃんは多分綾乃が映ってたのを見逃さなかったみたい。
≪風里先輩…?≫
小糸ちゃんが不安そうな声を出す。
うーん…どうしようかな…。
浮気してないのにしてるみたいな気分…。
≪看病してる人って女の人だったんですね…≫
しょぼくれた声がする。
ああ~…。
ごめんね…。
「うん、でももう起きたから部屋に戻ろうと思うよ」
≪はい…≫
ちょっと落ち込んだみたいな顔がカメラ越しにも伝わる。
早くこの場から退散しよう…。
「小糸ちゃん、ちょっと待っててね」
そう言ってカメラを下ろす。
「綾乃、もう平気そう?」
「うん…。ありがとう…」
「じゃあ久しぶりに会ってなんだけど、俺は部屋戻るね。お大事に…」
俺がそう言って綾乃の元から離れようとした。
すると、綾乃が俺の服の裾を掴んだ。
「待って、風里…。行かないで…」