雨はまだ降り続いている…〜秘密の契約結婚〜
「奥様、旦那様、落ち着いてください。お二人共、大事なことに今、このタイミングで気づけたことが大事なんです。そのために私がいますので、遠慮なくととこん話し合ってください」

プランナーさんが私達を見兼ねて、間に入ってくれた。
そのお陰で大事なことに気づけた。過去よりも今が大事だと…。

「そうですね。とことん話し合おうと思います」

それから私達は、自分達がやりたい結婚式について、とことん話し合った。
その結果、自分達がやりたい結婚式のプランがようやく決まった。

「プランナーさん、今日は本当にありがとうございました」

まだ打ち合わせをして数回程度の付き合いだが、こうして自分達のために向き合ってもらえたお陰で、やっと二人で一緒に問題を解決することができた。

「いえいえ。こちらこそお二人の式のお手伝いができて光栄です」

プランナーさんからしてみれば仕事に過ぎない。それでもここまで親身になって一緒に考えてくれたことが、私は嬉しかった。

「そう言ってもらえて、こちらこそ光栄です。これからよろしくお願いします」

プランナーさんにはこれから式を挙げるまでずっとお世話になるので、改めて頭を下げた。今回お世話になったお礼も兼ねて。

「こちらこそよろしくお願い致します」

この式場を選び、この方が私達のプランナーになってくれて良かったと心の底からそう思った。

「それではまた次の打ち合わせでお会いしましょう。失礼致します」

プランナーさんは次の方の打ち合わせのために、先に席を立った。
私達も打ち合わせが終わったので、席を立つことにした。

「色々助けられたな。あのプランナーさんにも、凌大にも」

どうやら悠翔も、凌大さんに言われた言葉を思い出したようだ。

「そうだね。色々助けてもらったね…」

「助けてもらった人に恩返しができるように、これから二人で一緒に乗り越えよう」

悠翔が手を差し出してきた。私は悠翔の手を取った。

「うん。一緒に乗り越えようね」

初めて悠翔と意見が対立し、どうしたらいいのか戸惑った。
それでも色んな人達に支えられていることに気づき、二人で一緒に壁を乗り越えることができた。
これからまだまだ乗り越えないといけない壁がたくさんある。その度に悠翔と一緒に乗り越えていきたい。
この壁を乗り越えたら、私達はより深い絆で結ばれて、夫婦として信頼関係が構築されるはず。
そうなれたらいいなと思う。そのためにもこれからも大事なことを忘れないでいようと心に誓った。
< 136 / 151 >

この作品をシェア

pagetop