【短】卒業〜飯田理子の場合〜
「ヤりたい時にヤれて、たいして見返りも求められず、優しくする必要もない。それを“都合の良い女”以外なんて呼ぶの?」

そう言ってやればあからさまに傷ついた顔をしてみせた。
私の腕を完全に解放すると、ギシッと音をたてて背筋を伸ばして座り直す。

「……理子がそう感じてたって事はわかった。…ごめん、俺、理子に甘えすぎてた」

「…そう思うなら別れ」

「だけど‼︎別れない。別れたくない!」
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