救う気ゼロの大魔法使いは私だけに夢中。~「迎えに来るのが遅くなってごめんね」と助けてくれた見知らぬ美形に話を合わせてみたら~
「……サブリナ。君はこれまでに、僕に何か言いたそうだったけれど、あれを聞きたかったの? ……何かほかに質問は? 僕らはどこをどう考えても、このまま結婚する流れだけど、もし、何か気になることがあれば、結婚前に質問を受け付けるよ」

 ルーファスはいつになく、上機嫌なようだ。彼と初めて出会った時の不機嫌さとは、正反対であるかのように。

「ねえ。ルーファス。ひとつだけ、聞かせて。私のことが、好きなの?」

 ここまで来るまでに、そうでなければおかしいと思う出来事は、数え切れないほどにあった。

 とんでもない手間を掛けてアシエード王国を滅亡から救ったこともそうだし、彼は姿を変えてまでも、誤解をしていたサブリナの傍に居てくれたのだから。

 それでも、この事は、ずっと聞きたかったことだ。ルーファスの口から答えが聞きたかった。

 あれが過去の誰かでもなく、ただ助けてくれようとした彼の嘘が、そのまま信じていた事だったとしても。

「……じゃあ。俺もひとつだけ聞きたい。一目惚れって、信じる?」

「一目惚れって、本当?」

< 163 / 164 >

この作品をシェア

pagetop