まだ誰も知らない恋を始めよう

◆ 人物紹介 ◆

 前半が終わり途中ではありますが、新たに判明した設定や『やる気ゼロ令嬢』のキャラが当初の予定より出張って参りますので、登場人物紹介を1話入れました

⚠️ 説明上、『やる気ゼロ』のネタバレも含みます
  無用の方は、飛ばしてくださいませ



* ダニエル・マッカーシー (エル) 21歳
 貧乏子爵家の地味な眼鏡娘と思われていた大学3年生。
 子供の頃から掛けている伊達眼鏡は、実は父親から『読める能力』を隠すために与えられていて、違う瞳の色に見える認識阻害の術が掛けられていた。
 その能力とは、対峙した相手が脳内で浮かべたり心に持っていた悪意の他、嫉妬や軽蔑などのマイナス感情のみが読み取れてしまう力。
 フィニアスを好きだとようやく自覚したが、庶民の自分とは住む世界が違うと諦めている。


* フィニアス・ペンデルトン (フィン) 21歳
 大学では大人気の王子様で、黒髪で藍色の瞳。
 ペンデルトングループの御曹司で、5年後に社長に就任することが決まっている。
 元々意識していたダニエルに見えない自分を見つけて貰えた事で女性として好きになったが、自分の状況が最悪なだけに、解決してから本格的にアタックするつもり。
 無自覚に気持ちを口走ってしまうが、ダニエルには力に憧れているだけ、と誤解されている。


* ロジャー・アボット 26歳
 フィニアスの血の繋がらない従兄
 ホテルペンデルトンの総務部で働いている。
 次期社長になるフィニアスを妬み、黒魔法士を雇って『誰にも見えなくなる魔法』を掛けた犯人だと先走った2人に思われていたが、モーリス曰く権力よりも私生活を優先する男だった。


* ステラ・ボーンズ 21歳
 ダニエルにとって、大学では唯一とも言える友人。
 ロジャー・アボットの恋人?
 ありがちな可愛いマウントを取ろうとするが、ダニエルに対してマイナスの感情は無く、人柄は悪くない。
    

* モーリス・マッカーシー 25歳
 ダニエルの兄で、表向きは外務省の職員だが、実は魔法庁から派遣されて潜入捜査を行っている。
 ダニエル以上にマイナスの感情を読み取ると共に、そうなった因果関係が『見える能力』を持っている。
 腐っても鯛の貴族階級の令息らしい見た目と上品な物腰の青年だが、中身は口が悪い庶民派。
 自分以上の能力者の父親には素直になれないが、生意気な妹には甘い。


* チャールズ・マッカーシー 48歳
 ダニエルの父親
 白魔法士と組んで、母国から逃亡した黒魔法士 (外れ) を捕縛する密命を魔法庁から与えられ、嬉々として長年勤めている『探索の能力』持ち。
 50歳になったら引退しよう、等と気楽に考えて、それまで家族は後回しにして育児放棄した保護者としては問題あり過ぎ男。


* シーバス夫妻
 夫のドナルド・シーバスは定年まで後2年の外務省の事務官で、モーリスの上司 58歳
 妻のアイリーン・シーバスは王都大史学部教授 46歳
 妻が海外で見つけた歴史的美術品を夫が密輸して売りさばく方法で、夫婦共に重要文化財窃盗、密輸入、不正売買、脱税などの多重犯罪容疑者になっている。



【『やる気ゼロ令嬢と時戻しの魔法士』の登場人物・物語のネタバレあり】

* ジェラルディン・キャンベル・クレイトン
  (ジェリー、ディナ) 18歳
 『やる気ゼロ』のヒロイン 茶髪茶色の瞳で一見地味。
 ダニエルがバイトをしているシーズンズの同僚で、高等学院3年生。
 店では素性を隠しているが、ムーア商会会長の孫。  
 19歳でオルの『時戻し』によって16歳に戻り、2度目の18歳をやり直し中。
 

* オルシアナス・ヴィオン (オル) 12歳
 黒髪金の瞳の元孤児 
 ジェラルディンを『ディナ』と呼ぶ運命の相手。
 彼が21歳ジェラルディンが27歳で再会する運命を待ちきれなくて、魔法学院卒業前の6年後には会いに行くと決意していて、それが現在の彼のモチベーションになっている。
 魔法学院創設以来の天才と言われ、卒業後は次期女王陛下(現在は王太女) の専属魔法士になることが現時点で既に内定していて、学院の総力をあげて奔放な彼を躾けることになった。


* フレディ・グラント 21歳
 フィニアスの友人で、ジェラルディンの従兄。
 本名はフレデリック・ムーア。
 誘拐などを警戒した祖父が決めた『ムーアルール』で、公表されるまで本名を明かさずに母親の旧姓で過ごし、マスコミにも顔を出していない。
 将来は父親が経営するホテルクリスタルを継ぐが、現在は身分を隠してホテルのドアボーイのバイトをしている。
 ジェラルディンの友人でバイト仲間のメリッサ・ジョーンズを逃がすまい、と猛アピールをしている執着系。


* 掃除夫のヒューゴさん
 シーズンズに定期的に来る掃除夫で、ダニエルとも仲がいい。
 その正体は、ムーア商会会長のヒューゴ・ムーア。
 勤労する青少年がお気に入り。


* レベッカ・ヴィオン 34歳
 通称赤毛のベッキー
 魔法学院の指導教官で、オルの師匠にして養母。
 オルの魔法庁入庁に合わせて、レベッカも入庁する予定。
 彼女にとってジェラルディンの存在は、自由なオルを落ち着かせる命綱。


* ヨエル・フラウ
 通称スピネルで、銀髪赤い瞳の黒魔法士
 放火、毒薬生成、殺人などを行い、2年前に時戻りをした23歳のオルに魔力を喰われて捕まる。
 変わってしまった未来では、小さく圧縮されて囚人となっている。
 16歳の頃に少し話しただけのジェラルディンに対して、自分を惑わせた、と執着的な殺意を持っていた。

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