まだ誰も知らない恋を始めよう
本当は彼女のことを知っていた。
一方的に俺は、1年以上前から彼女と。
ダニエル・マッカーシーと、友達になりたいと思っていた。
◇◇◇
その名前に気が付いたのは、1年生の終わり頃だった。
大学の図書館で本を借りる際に記入して提出する貸し出しカードには、先に借りていた人物の名前が記されているのだが。
俺が手にした本の、その多くに『史学部 ダニエル・マッカーシー』の名前が先に記されてた。
それに気付いてから手に取った本の貸し出しカードを確認すれば、約6割の確率でダニエル・マッカーシーは俺を先取りするかのように、同じ本を借りていた。
これは偶然と言うよりは……俄然、彼に興味が出た。
彼が借りた日付をみれば、約1年前からばかりで。
そこからダニエルが俺と同じ年に入学した、史学部の男子学生だろうと推察して、友達になりたくなった。
だが、友人の少ない俺には史学部に知り合いも居なくて、どうすればダニエルに顔繋ぎが出来るのか分からない。
一方的に俺は、1年以上前から彼女と。
ダニエル・マッカーシーと、友達になりたいと思っていた。
◇◇◇
その名前に気が付いたのは、1年生の終わり頃だった。
大学の図書館で本を借りる際に記入して提出する貸し出しカードには、先に借りていた人物の名前が記されているのだが。
俺が手にした本の、その多くに『史学部 ダニエル・マッカーシー』の名前が先に記されてた。
それに気付いてから手に取った本の貸し出しカードを確認すれば、約6割の確率でダニエル・マッカーシーは俺を先取りするかのように、同じ本を借りていた。
これは偶然と言うよりは……俄然、彼に興味が出た。
彼が借りた日付をみれば、約1年前からばかりで。
そこからダニエルが俺と同じ年に入学した、史学部の男子学生だろうと推察して、友達になりたくなった。
だが、友人の少ない俺には史学部に知り合いも居なくて、どうすればダニエルに顔繋ぎが出来るのか分からない。