パフとゆる生活
外伝

その後 もか編

ピーチエンジェルと別れてからの話。
 ――――
 大人になったもかは、お母さんたちと同じくパフ研究員になり、日々パフの研究をしていた。
 もかは結婚して、子どもができ、名前はもこと言った。
 もこもかわいいもの好きで、すぐパフを好きになった。
 そして今日、ついにもこが相棒のパフを探しに出かけた。

 もかはどんな子にするだろうと想像してみた。
 やっぱりピンク?それとも薄紫?水色?意外に白とか。
 すると、ガチャッと音がして、もこが帰ってきて。

「この子にした!」
 もこが手に乗せていたのは、やはりピンクだった。
 あれ、ともかは思った。
 この子がピーチエンジェルという可能性はないだろうか?
「ピーチエンジェル!」
 試しに呼んでみると、
「パあふ!」
 返事が返ってきた。
 そして、あの懐かしいピーチエンジェルの匂いがした。
 確定でよさそうだ。
 ピーチエンジェルの方も、親がもかとわかり、驚いているようだった。
 もかは信じられなかった。こんな奇跡があっていいんだろうか?
 思わずもこの手から取ると、ピーチエンジェルを撫でて、ぎゅっとした。
 ピーチエンジェルは嬉しそうにしていた。
 その様子をもこは不満そうに見ていた。
「ちょっと!その子わたしの子なんだけど!ピーチエンジェルってなに?」
もこが言うと、もかはもこにピーチエンジェルを返してあげた。
「実はお母さんが小さい頃の相棒パフなの、この子。」
 もかが説明すると、もこは驚いていた。
「その頃の名前がピーチエンジェルだったの。これからもこの名でいいかな?」
 もこはまあいいよ、と言ってくれた。

 ついに、2度目のお別れ時が来てしまった。
 パフは相棒にしてから1年で元のところへ返すという決まりがあるのだ。
 それに、研究結果も十分。
 しかし、もこどころか、もかが返したくないと思った。
 だって、またせっかく出会えたのに…
 ということで、研究所の研究長に頼んでみた。
 すると…
「パフがいいって言ったらいいよ。ただし、もう相棒じゃなペットとしてだから、パフの生活費用は出さないよ。」
 と言ってくれた。
 もかははい、とすると、ピーチエンジェルに聞いてみた。
 ピーチエンジェルは、嬉しそうに
「パパふ(いいよ)!」
 と答えてくれた。

「これからよろしくね、ピーチエンジェル。」
 もかがペットのピーチエンジェルに言った。
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