リアル・アクション・アプリ
ほんの少し恐怖心が湧いてきたけれど、着替えのために家に戻ったときズボンのポケットに入るくらいのハサミを持ってきた。
いざとなればこれを使う。
「失礼かなと思ったんですけど、俺も緊急で……」
「もしかして、そっちでも誰か死んだ?」
その問いかけに洋太さんの友達もすでに死んだのだということがわかった。
「はい。ふたり」
頷いて答えると、洋太さんは痛そうに顔を歪めた。
「君達はまだ子供なのに、かわいそうに」
と、呟く。
「美穂ちゃんっていう友達は、アプリを消そうとした時に発狂して行方不明になってます」
「行方不明? その子は死んでないのかい?」
「たぶん……」
知里が自信なさそうに返事をする。
美穂の死体は見つかっていないが、美穂自身もどこにいるのかわからない。
一瞬でも、もう死んでいるのではないか?
という疑問が浮かんできたんだろう。
いざとなればこれを使う。
「失礼かなと思ったんですけど、俺も緊急で……」
「もしかして、そっちでも誰か死んだ?」
その問いかけに洋太さんの友達もすでに死んだのだということがわかった。
「はい。ふたり」
頷いて答えると、洋太さんは痛そうに顔を歪めた。
「君達はまだ子供なのに、かわいそうに」
と、呟く。
「美穂ちゃんっていう友達は、アプリを消そうとした時に発狂して行方不明になってます」
「行方不明? その子は死んでないのかい?」
「たぶん……」
知里が自信なさそうに返事をする。
美穂の死体は見つかっていないが、美穂自身もどこにいるのかわからない。
一瞬でも、もう死んでいるのではないか?
という疑問が浮かんできたんだろう。