神殺しのクロノスタシス7〜前編〜
僕らはすぐさま、誰も居ない場所に移動した。

完全に人の目から逃れたところで、足を止めた。

「…『八千歳』…」

「…ツキナ宛てのラブレターじゃなかったことは、安心したけど」

…何で?

「一体誰だろうねー?俺達に会いたいなんて」

「心当たりがあり過ぎて、むしろ分からないね」

「まったくだよ」

生来、人の恨みを買う生き方をしてきた者の宿命である。

「だけど、ツキナに接触されたのは不味い」

「うん」

これは不味い。…とても不味い。

本来僕らに向けられるはずの矛先が、ツキナに向きかねないのだから。

無関係の人を巻き込む訳にはいかない。

いざとなれば、僕も『八千歳』も、このイーニシュフェルト魔導学院を出ていく。

その覚悟は出来ている。

それだけのことをしてきたのだから、僕達は。因果応報というものだ。

学院長達はきっと、一緒に背負うと言ってくれるだろう。

だけど、甘えてばかりはいられない。

僕達の罪は、僕達が背負うべきものなのだから。

「ともかく、手紙を開けてみよう。中を見ないことには何とも言えない」

「…だね」

僕は、懐から愛用の小刀を取り出し。

それをハサミ代わりに、封筒の口を開けた。

その中に、入っていたのは…。








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