泣ける程に愛してる。

「あ、そういえば今週の土曜日、上層部の人たちと飲みに行かなきゃいけなくなってさ。結婚祝いだーって。」
「そうなんだ、分かったよ。」
「だから、日中に指輪買いに行って、そのあとに飲み会に行かなきゃいけないから、車で行けないんだけど、いい?」
「うん、全然大丈夫。わたし、今まではバスと電車で通勤してたんだから。」

わたしがそう言うと、「あぁ、そっか。俺、普段は車ばっかりだからさ。でも、何か交通機関使って二人で出掛けるだなんて、デートみたいでいいかもな。」と啓人ちょっとワクワクしているように言った。

デート、、、

啓人とデートかぁ。

そんな啓人とデートなんて今までしたことは勿論なくて、何だか新鮮な気持ちになった。


そして、土曜日。

わたしは久しぶりに仕事着以外の服を着た。

久しぶりのお出掛けで、どんな格好をして良いか分からなかったが、やっぱり指輪を買いに行くって事はジュエリー店に入るわけだから、それなりに相応しい格好じゃないといけないよね、と思い、ちょっと気合いを入れてしまった。

「おーい、咲〜。準備終わったか〜?」

そう言って洗面所を覗きに来た啓人。

わたしは丁度鏡に向かってピアスを付けているところだったんだのだけど、わたしの姿を見て時が止まったように固まる啓人。

え、啓人が固まってる。
わたしの格好、変だったかな、、、

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