泣ける程に愛してる。

「啓人?わたしの格好、、、変?」

わたしがそう訊くと、啓人は「あ、いや、そのぉ、、、」と言葉に困ったように手を首の後ろにつけ、それから「馬子にも衣装だなぁって思って。」と言った。

「はぁ?!」
「あー、嘘!嘘!だからぁ、、、綺麗だってことだよ。」

啓人はそう言うと、照れくさそうにわたしから目を逸らせ、「準備終わったら行くからな。」と言いながら、リビングに戻って行った。

綺麗、、、

また言ってくれた。

それは本心?
それとも、元チャラ男だから言い慣れてるの?

でも嘘だったとしても"綺麗"という言葉は照れてしまうものだ。

わたしはピアスを付け終わると、リビングに戻り「準備終わったよ。」と言った。

それから、わたしたちはバスに乗り、混み合った電車に乗って街中を目指した。

その時、電車の揺れで倒れ掛けたわたしを啓人は支えてくれ、「ほら、危ないぞ。」と言いながら、わたしの腰に腕を回して自分の方に引き寄せた。

啓人とは仲良くしてきたけど、こんなに密着したのは初めてで、わたしはドキドキしてしまった。

分かってはいた事だけど、啓人、、、身長高いなぁ、、、

啓人の胸あたりに頬が辺り、啓人の鼓動が伝わってくる。

あれ?ちょっと啓人の鼓動早くない?
もしかして、啓人も、、、ドキドキしてくれてたりしてるのかなぁ。

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