泣ける程に愛してる。
やっと息苦しかった電車から解放されると、久しぶりに来る場所を啓人と並んで歩く。
「この辺久しぶりに来たなぁ〜!」
「いつも家と会社の往復ばっかりだもんな。」
「何か楽しい!」
「咲が楽しいなら良かったよ。」
「そういえば、どこで指輪買うの?」
「あー、もうそろそろ着くよ。」
啓人はそう言ったあと、「あ、ほら。そこそこ。」と言った。
そして、着いたお店を見上げ、わたしは驚いた。
「え?、、、ここ?!」
「うん。」
「ここ、ブ、ブシュ◯ンだよ?!」
「あ、咲知ってんの?」
「知ってるよ!何でこんな高いお店選んだの?!安い指輪でいいって言ったのに!」
「いや、人気ある指輪を調べてたら出てきたからさ。カルテ◯エとかティ◯ァニーとかなら、持ってる人多そうだし、ちょっと違うブランドの方がいいかなって。」
わたしは啓人が選んだブランドがまさかのブシュ◯ンで驚いていると、啓人は「まぁ、せっかく来たんだし、見てみよ?」と言い、わたしは高級ジュエリー店にドキドキしながら啓人に続き、中へと入って行った。
中の雰囲気は、さすが高級ジュエリー店という感じで、わたしは場違いな気がした。
啓人は余裕な感じで店員さんに「結婚指輪買いに来たんですけど。」と声を掛けていて、店員さんに案内されていた。
「咲。ほら、こっちだって。」
啓人はそう言って、わたしに手招きをする。
わたしは"マジでここの指輪買うつもりなの?!"と思いながら、啓人と店員さんが居るところまで歩いて行った。