泣ける程に愛してる。

わたしは自分の薬指にはめられた指輪を見て、何だか感動してしまった。

綺麗、、、
これが結婚指輪なんだ。

「サイズは丁度良さそうですね。」

店員さんがそう言うと、啓人はわたしの薬指を見つめたあと「すいません、ピンクゴールドの方も見せていただいていいですか?」と言った。

そして、今ははめたシルバーの指輪をはずしたあと、今度はピンクゴールドの方の指輪も試着させてもらった。

すると、啓人の表情がパッと変わり納得したように「うん、咲にはこっちの方が似合ってる!」と言ったのだ。

「咲はどう?」
「え、どうって、、、可愛いとは思うけど、、、」
「納得いかない?」
「いや、そうじゃなくて!」
「じゃあ、これに決まりだな!」

そう言って、啓人は微笑んだ。

啓人、正気?
こんな高い結婚指輪を即決しちゃうなんて、、、

わたしが戸惑っていることなんてお構い無しに、どんどんと購入手続きへと進んでいき、啓人はお会計の時にクレジットカードを出し「一括で。」と言っていた。

い、一括?!

二人分の指輪で桁が一つ増えたのに、一括?!

わたしは何だか、啓人に申し訳なくなってきてしまっていた。

< 21 / 57 >

この作品をシェア

pagetop