泣ける程に愛してる。

自分の方が疲れてるはずなのに、何でそんな優しい声をかけてくれるの?

わたしはそんな啓人の後ろ姿を見つめ、啓人はキッチンへ行くと冷蔵庫を開け、2Lペットボトルの水を取り出した。

「ん?何だこれ。」

そう言って、啓人が水と一緒に冷蔵庫から取り出したのは、KA◯DIの杏仁豆腐だった。

「パンダ?」

そう言いながら、啓人はわたしに向けて杏仁豆腐のパックを見せる。

わたしは「KA◯DIの杏仁豆腐なの。わたし、それ好きなんだぁ。」と言った。

「杏仁豆腐。ふーん、咲って杏仁豆腐好きだったんだ。」
「あ、でも杏仁豆腐だからって何でもいいわけじゃないんだよ?わたし柔らかめよりプルンとした方が好きでさ、KA◯DIの杏仁豆腐が一番わたしの好みな感じなの。」

啓人はパンダのイラストのパックを見つめると「へぇ〜。」と言ったあと、冷蔵庫へと戻した。

それから、コップに水を注ぎ、水を一気飲みする。

「はぁ、、、疲れたぁ〜。」
「お疲れ様。」
「もう、ずっと質問攻めだよ。奥さんとはどうなんだ?仲良くやってるか?子どもは、、、どうするんだ?とか。」

そう何気なく話す啓人だったが、"子ども"というワードを口にした途端、一瞬だったが表情が何となく悲しそうに見えた。

今の表情は、どうゆう意味なの?

「さて、シャワー浴びて寝るかぁ。咲は、そんなとこで寝てないでちゃんとベッドで寝てろよ。」
「う、うん。」

お風呂場へ向かう啓人の後ろ姿は何となくだけど、疲れだけじゃない何か寂しさみたいなものを感じた。

どうしたんだろう、、、
何か言われたのかな、、、

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