泣ける程に愛してる。

お風呂から上がると、時刻は既に21時を越えていた。

わたし、そんなにお風呂に入ってたんだ。

ドライヤーで髪を乾かし、スキンケアをすると、他に何もないすることが無くなり、わたしは早めに布団に入ることにした。

まだ眠くないけど、啓人と顔を合わせづらいし、早く寝てしまいたい。

そう思いながら、わたしは窓側を向いて横になっていた。

すると、微かに玄関のドアの音がした。

あれ?もしかして、啓人が帰って来た?

でも、寝たふり寝たふり。

わたしは目を瞑り、啓人が帰って来たことに気付かないふりをして、そのままベッドに横になっていた。

すると、寝室のドアがそっと開く音がして、啓人が近付いて来る気配を感じた。

若干ベッドが沈み、啓人がベッドに上がったことが分かる。

「咲、、、寝ちゃったよな?」

啓人の声にわたしは反応せず、寝たふりを続けた。

すると、啓人はわたしの髪を撫で「ごめんな、、、寂しい思いさせて。」と呟いた。

それから啓人はベッドから下りると、寝室から出て行った。

わたしは啓人の言葉に涙が出そうになったが、必死に堪えた。

何で優しい言葉をかけるの?
また、、、期待しちゃうじゃない。

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