泣ける程に愛してる。

啓人は帰宅してからシャワーを浴び、すぐに寝室へ来ると布団に入った。

疲れていたのか、すぐに寝息を立て始め、わたしはその寝息と啓人の気配を背中で感じてなかなか眠れずにいた。

啓人は、どう思ってるんだろう。

打ち合わせを兼ねての食事とはいえ、元カノと出掛けて、帰って来てわたしに「ごめんな」だなんて、、、

答えが出るはずもないことをあーだこーだ考えている内にトイレに行きたくなり、わたしはそっとベッドを抜け出し、寝室を出た。

すると、暗いリビングのテーブルの上に紙袋が置いてあるのが見えた。

何だろう?

わたしは近付いて、その紙袋の中を覗いてみた。

紙袋の中に入っていた物を見て、わたしはクスッと笑ってしまった。

「何よ、これ。」

それはわたしが好きなKA◯DIの杏仁豆腐で、しかも大量のパンダが並んでいたのだ。

「杏仁豆腐の大人買いなんて見たことない。」

わたしはその中の一つを手に取り、そのパンダを見つめた。

わたしがこれを好きだって、覚えててくれたんだ。

しかも、こんな大量に買っちゃって、、、

「啓人の馬鹿、、、」

わたしは、やっぱり啓人の存在に心を動かされている。

明日、、、あんな態度取っちゃったこと、啓人に謝らないとなぁ。

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