泣ける程に愛してる。

朝、今日は休日。

わたしは啓人より先に起きて、ソファーに座りながらカフェラテに啓人が買って来てくれた杏仁豆腐を食べていた。

すると、8時半過ぎに寝室のドアが開く音がして、後ろから「咲、、、おはよ。」と啓人の声が聞こえた。

わたしは振り返らないまま「おはよう。」と返した。

啓人はソファーの方まで来ると、「隣座っていい?」と聞き、わたしは頷いた。

そして啓人はソファーに腰を掛けると、わたしが食べている物に気付いた。

「あ、、、それ。」

わたしはそこでやっと啓人の方を向いた。

啓人は、わたしが食べている物を見て目を見開き驚いていた。

「美味しいよ。食べてみる?」

わたしがそう訊くと、啓人は嬉しそうに「うん!」と頷き、わたしはスプーンで杏仁豆腐を掬うと、啓人の口元へと運んだ。

それを食べる啓人は、口を押さえ「うまっ!」と言った。

「ね?美味しいでしょ?」
「うん。、、、咲、昨日はごめん。」
「何で啓人が謝るの?謝らなきゃいけないのは、わたしの方、、、あんな冷たい態度取って、、、ごめんね。」

わたしがそう言うと、啓人は「ううん。でも、、、咲に避けられてるみたいで、正直ちょっと寂しかった。」と言い、無理にヘヘッと笑っているような感じがした。

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