泣ける程に愛してる。
「啓人は仕事で出掛けただけなのに、、、わたし、嫉妬しちゃって、、、」
「えっ?嫉妬?」
「わたしの席の近くの女性社員が、本城さんは啓人の元カノだって話してて、、、それを聞いて嫉妬した。本城さんって、啓人の元婚約者なのかな、啓人は、、、まだ本城さんに未練があるのかなって。嫉妬する権利なんか、、、わたしには無いのに、勝手にモヤモヤして、あんな態度取っちゃったんだ、、、。」
わたしがそう言うと、啓人は「咲が、、、嫉妬してくれてたなんて、、、。俺は、てっきり突然一人で帰ることになって、怒ってるのかと思ってた。」と言った。
「そんなことで怒らないよ。」
「でも咲、、、その嫉妬は、不要だよ。本城さんは、俺の元カノなんかじゃないから。」
啓人の言葉にわたしは「えっ?」と驚いた。
「本城さんは、俺がまだ主任だった頃、TN社の担当してた時に一緒に仕事してただけの人。勝手に付き合ってるんじゃないかって噂されてたのは知ってたけど、まさかそれが今になっても噂されてたなんてなぁ。」
「そうだったんだ、、、わたし、そんな噂を真に受けて、、、馬鹿みたい。」
「でも、、、嫉妬してくれたのは、嬉しいなぁ。」
啓人はそう言って、ハハッと笑った。
「しかも、昨日の打ち合わせは本城さんと二人じゃなくて、林も一緒に居たから。」
「え、林課長も?」
「うん。俺がさ、咲に何かお土産買って帰りたいなぁ〜って考えてたら、パンダを思い出してさ。本城さんがKA◯DI好きでよく行くって言うから、本城さんと林に付き合ってもらって、あのパンダを買いに行ったんだ。」
啓人が、わたしにお土産を買いたいなんて思ってくれたなんて、、、
しかも、本城さんと林課長に付き合ってもらって。
「そしたら、本城さんに"蓮見くんって、意外と愛妻家なのね〜"なんて言われたよ。」
「愛妻家?」
「うん。俺、咲を喜ばせたい、笑顔にさせたいって事で頭ん中いっぱいだからさ!」
そう言って微笑む啓人は、少し照れくさそうで、わたしは何で啓人を信じて待ってられなかったんだろうと後悔した。
わたしはそんな啓人に「ありがとう。」と言うと、自然と笑みが溢れたのだった。