泣ける程に愛してる。
すると、啓人が「咲、ちょっと来て。」と手招きをした。
「何?」
「ここ座って。」
そう言って啓人が指を差したのは、布団の上だった。
わたしは少し照れながらも、啓人に言われた通り布団の上に正座を少し崩した感じで座った。
その途端、啓人がわたしの膝の上に頭を乗せてきた。
そして啓人は膝枕で目を閉じながら、「あー、咲の膝枕落ち着く。」と呟いた。
わたしは自分のこの手の置き場に困り、自分を支えるように後ろに手をついた。
「なぁ、咲。」
「ん?」
「俺さぁ、そばに居てくれるのが咲で良かった。」
突然の啓人の言葉に驚きと共に嬉しさが込み上げる。
それから啓人はわたしを見上げると、「いつもありがとう。」と言ったのだった。
「わたしは何もしてないよ。それより、わたしの方が啓人に支えてもらってる。わたしが今、毎日穏やかに暮らせてるのは、啓人が居てくれるからだよ?」
わたしがそう言うと、啓人はわたしに手を伸ばし、わたしの頬に触れた。
「今まで咲を泣かしてきた男たちが許せないな、、、。」
「それは、わたしがつまらない女だからだよ。」
「咲?もっと自分に自信を持てよ。咲はつまらない女なんかじゃない。ただ、今までの男が最低な奴だっただけだ。」
啓人はそう言って優しく笑うと、「次の男には、幸せにしてもらえよ?」と言った。
ねぇ、啓人。
そんなこと言わないで?
わたしは「俺が幸せにしてやる」と言って欲しかった、、、