泣ける程に愛してる。

「咲、一つお願いがあるんだけど。」
「お願い?」

わたしがそう訊くと、啓人はわたしの方を向き、わたしのお腹に顔をつけ、腰に腕を回した。

「ちょ!ちょっと啓人!」
「今日、、、一緒の布団で寝たい。咲の温もりを感じながら、眠りたい。」

そう言うと、啓人はチラッとこちらを見て「ダメ?」と言った。

啓人、、、そのお願いのし方はずるいよ、、、

でも、嫌じゃない、、、

むしろ、わたしも啓人の温もりを感じながら、眠りたい。

「いいよ。」

わたしがそう返事すると、啓人は「ありがとう。」と言い、再びわたしのお腹に顔を付け、腰に回す腕の力を強めてギュッと抱きついた。

わたしは思った。

啓人も今のこの時間を大切にしようとしてくれてる。

わたしの温もりを感じたいだなんて、、、
何でそんなこと言うの?

もっと好きになっちゃうじゃない、、、

もっと、、、離れるのが怖くなるじゃない、、、

その夜、わたしたちは一つの布団に入り、抱き合った。

温かい啓人の腕に包まれて、わたしは幸せすぎて泣きそうなくらい、改めて啓人のことが好きだと実感しながら安堵の中、眠りについた。

気がつけば、わたしは泣きながら夢をみていた。

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