泣ける程に愛してる。
朝、目を覚ますと既に啓人は起きていて、わたしの寝顔を眺めていたようだった。
「おはよ。」
「お、おはよ、、、」
「咲の寝顔可愛かったから、まだ寝てて良かったのに。」
「もう、、、恥ずかしいなぁ。」
わたしがそう言うと、啓人は「、、、コワイ夢でもみた?」と訊いてきた。
「なんで?」
「いや、泣きながら寝てたから、、、」
わたしはそれで、自分の目尻に涙のあとがあることに気付く。
そうだ、、、わたし、夢の中で泣いてたんだっけ。
「啓人が、、、離れて行っちゃう夢をみた。」
「えっ、、、」
わたしの言葉に驚く啓人。
って、わたし、何で正直に答えちゃってるんだろ。
「な、なーんてね!ゾンビに追いかけられる夢みて怖かったの!さて、今日は観光だよ!」
わたしはそう誤魔化して布団を出ると、顔を洗いに洗面所へ行った。
やだぁ、泣きながら寝てたせいか顔が浮腫んでる。
鏡に映る自分を見て、わたしは両手で自分の顔を覆った。
ダメダメ、せっかくの旅行なんだから楽しまないと。
啓人を困らせるようなことを言っちゃダメだ。
わたしは顔を洗うと、浮腫を取るために必死に自分の顔をマッサージした。