泣ける程に愛してる。

そして、クリスマス当日。

本来であれば全てわたしの手料理で食卓を埋め尽くしたかったのだが、平日だった為、チキンとケーキは仕事帰りに購入し、帰宅してからわたしスープとサラダだけを作った。

向かい合って食卓につき、わたしが「ごめんね、せっかくのクリスマスなのに、あまり料理出来なくて、、、」と言うと、啓人は「え?平日なのに、仕事から帰ってきてこれだけ揃えてくれるなんて、謝る必要ないし、逆に感謝だよ!」と言ってくれた。

啓人はシャンパンを開け、二つのグラスに注いだ。

その片方をわたしに渡してくれ、二人でグラスを持ち「それでは。」という啓人の言葉を合図に「「メリークリスマス!」」と乾杯をした。

啓人は大きなチキンをフォークとナイフで取り分けてくれると、美味しそうな部分をわたしのお皿に乗せてくれた。

「ん、美味しい!」
「うん、旨いな!」

それから食事が一通り食べ終えると、啓人が席を立ち、何やら寝室へと入って行った。

そして、小さな淡いグリーンの紙袋を手に持って戻って来たのだが、その紙袋の色を見て、わたしは一瞬でどこのブランドなのかを分かってしまった。

「咲、メリークリスマス!」
「えっ?!」
「クリスマスプレゼント!」
「え、またこんな、、、ティフ◯ニーじゃない!」

啓人は食卓の椅子に戻ると、「一目惚れしちゃってさ。見た瞬間に、これは絶対咲に似合う!って思って。」と言った。

わたしは「開けてもいい?」と訊き、啓人が「いいよ!」と言うと、わたしは袋から箱を出し、そしてそっと箱を開けた。

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