泣ける程に愛してる。

そして、箱を開いた啓人は「わぁ!」と言って、しばらく箱の中を見つめていた。

「どうかな?」

不安になり、わたしがそう訊くと、啓人は顔を上げ「咲、センスいいなぁ!」と言った。

わたしが啓人にプレゼントした物は腕時計だった。

啓人は腕時計を取り出すと、「めっちゃお洒落!」と喜んでいてくれているようだった。

「実はね、その時計とペアで自分用にも買っちゃったんだぁ。」
「マジ?!じゃあ、お揃いじゃん!」
「うん、お揃い。」
「うわぁ〜!やばっ!明日からこれ付けて仕事行くわ!」

啓人がここまで喜んでくれるなんて思っていなかったので、わたしも凄く嬉しかった。

わたしがプレゼントに腕時計を選んだ理由は、これからも二人で同じ時を刻みながら、生きていきたいから。

でも、その理由は啓人には話さなかった。
話せなかった。

それは、ただのわたしの願望だから。

わたしも明日から啓人からプレゼントしてもらったネックレスを身につけ、啓人とお揃いの腕時計をつけて出勤しよう。

夫婦でいられるのも、あと約3ヵ月、、、

少しでも、何かで啓人と繋がっていたい、そう思った。

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