泣ける程に愛してる。
そして、その日はあっという間に訪れてしまった。
わたしたちの入籍記念日。
それはイコール、契約結婚が終了するという事だ。
昨日までは、何事もないようにいつもと変わらず普通に過ごすように努めていた。
しかし、休日の朝。
わたしは寝たような寝てないような眼で、ふと横を見た。
すると、そこにはいつもは隣で寝ているはずの啓人の姿がなかった。
わたしは目を擦りながら、寝室を出てリビングへと行った。
そこには、カーテンも開けず、光が微かに差し込む、ソファーに座る啓人の後ろ姿があったのだ。
「おはよう。」
わたしがそう声を掛けると、啓人は少しだけ振り向き「おはよ。」と言った。
わたしはソファーの方まで歩み寄って行った。
すると、テーブルの上に置いてある一枚の紙を見て、わたしは息が詰まりそうになった。
テーブルの上には、離婚届が用意されていたのだ。