地味子の私が天才アイドルたちに溺愛されまくりです!?①
「ほらっついたよ~?」

今日はなに買おっかな~?

「ねぇななちゃん」

「は、はい」

な、なんか声が真剣だっ

「婚約って興味ある?」

…………はへ?な、なななななにいってるの!?

慌てすぎて手に持っていたピーマンを落としてしまう

「はいっキャッチ~」

そのピーマンをホイッと犬童さんが取ってくれる

「え、えとさっきのことって…………」

「あっははやっぱ忘れて~」

う~んこの人なんか嘘の笑顔が多い気がするし

………………フワフワしてるのも演技な気がしてきた

…………ま、考えすぎかぁ

「ななちゃんは独り暮らしなの~?」

「あ、いえお母さんと暮らしています」

「いいな~」

あれ?さやちゃんの話だと

ご両親いるって言ってたような…………?

「両親が全然帰ってこないからさ~」

あっ、そういうことか………………

全然帰ってこなくて居ないも同然っていうことか

「何を買うの~?」

「え、えと…………麻婆豆腐作ろうと思ってて…………」

「へ~!あれ美味しいよね~」

ん?陸斗さんなら普通

「なんだそれ」

って言いそうなのにこの人は違う?

「庶民っぽいと思わないんですか?」

「ん~?僕はそうは思わないかな~?」

自分でも言っちゃったよ庶民的って

「僕は高級料理あまり食べさせてくれなかったからね~」

「えっ?」

「僕が普通のご飯の方が好きだったからね~」

「そうなんですね」

「うん~」

犬童さんは犬童財閥の跡継ぎらしい

…………他の生徒会役員さん達もそんな感じらしい
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