相思相愛・夫婦の日常~ひか♡ちな編~
千波は半ば無理矢理キッチンに立ったが、手際の良い光琉には敵わなくて結局、光琉がほとんど作ってしまう。

「よし、食べよ?」 
ソファ下のラグに並んで座る。

「………」

「ん?ちなちゃん、不機嫌になっちゃった?」
横から顔を覗き込んだ。

「こんなの…おかしいよ…
世の専業主婦さんが見たら、怒られるよ?
中にはお仕事しながらとか、子どももいてとかでそれでも家事もしてる人いるのに……」

「それは、そこの家庭の話でしょ?
俺は“俺がしたくて”してるんだから。
好きでしてることだよ?」

「………」

「ほら、機嫌直して?
食べよ?」

「………いただきます…」
不機嫌なまま、ポツリと言って食べ始めた千波。

そんな千波を見て、光琉は「フフ…ふてくされてても可愛いね!」と笑った。

「ばっ…/////バカにした!
………ふん!そんなこと言うなら、今日はお見送りしないよ?
玄関までね」
いつも千波は一緒に一階まで降りて、マンション前で見送っている。

「えー、見送ってくれないのー?」

「ふん!」
どうだ!と言わんばかりに、ドヤ顔をした。

「じゃあ……今日は、お昼の電話、なしにしようかな?」

「………え……!?」

「一緒に風呂も入らない」

「なっ……」

「ついでに、別々に寝ようかな?」

「う、嘘……」

「どうする?」
(………って、そんなことしないけどー!)

「お見送り…する…」

「うん!ありがと!
じゃあ…俺も、電話も、風呂もする!
一緒に寝ようね!」
(わ…//////可愛い…//////)

「………」
落ち込んでしまった千波。
力が抜けたように、肩を落としている。

(あ…ちょっと、意地悪しすぎたな…)

そして………
準備をする、光琉。

千波もクローゼットに来て、着替え始めた。
「え?ちなちゃん、どっか行くの?」

「うん」

「買い物?」

「ううん」

「え?じゃあ…友達と会うとか?」

「ううん」

「じゃあ…何処行くの?」

「ついてくの」

「え?ついてく?」

「うん」

「誰に?」

「ひかくん」

「え?」

「ひかくんの会社までお見送りするの」

「…………え……」

ま、マジか……!!!!
ヤバい…完全に、スイッチを入れてしまった………

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