相思相愛・夫婦の日常~ひか♡ちな編~
「さっきの人…
ひかくんの元・彼女さんなの…」

「え?彼女?」

「うん…
ひかくんが高校生の時のだよ」

「そんなはずないけどな…」

「だって、よく一緒にいたよ?」

「………」
里海は、昔のことを思い出していた。


光琉が高校生の時――――――

ほぼ毎晩のように遅くまで、雷太を始め仲間達と会っていた光琉。

ある日、久しぶりに夕食を3人で食べていた。

『久しぶりだね!
3人でご飯!』

『だね!』
『うん』
ふわりと笑う翔琉と、そっけない光琉。

『あ、光琉って彼女とかいるの?』

『は?』

『は?って、彼女!』

『いないよ』

『ちーちゃんは?』

『え?』

『ちーちゃんのことは?
好きじゃないの?』

『好きだよ』

『でしょ?
告白しなよ〜』

『出来ない』

『どうして?』

『雷太が許可してくれないから』

『ライくん?
そっかぁ…一番のライバルだね!』
『フフ…でも、雷武もそう簡単に許さないよ、きっと(笑)』

『じゃあ…私がライくんにアピールしておくね!
光琉は素敵な男性だよって!』

『フフ…』
『フフフ…』


「………」
里海の頭の中で、翔琉と里海の笑い声が優しく響いている。

あの頃――――千波を好きだと言っていた光琉に、恋人がいたとは思えない。

(でも、もしかしたら…私とカケくんにからかわれるのが嫌で隠してたって可能性も、ないことはないし…)

あんまり、無責任なことは言えない。
でも、落ち込んだように元気のない可愛い千波を、どうにかして安心させたい。

里海が、千波の頭をゆっくり撫でる。

「え?里海ママ?」

「でも光琉は………
“今は、ちーちゃんの旦那さんでしょ?”」

「あ…うん!」

里海の言葉に、千波は嬉しそうに笑った。


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