相思相愛・夫婦の日常~ひか♡ちな編~
一方の光琉。

駅に向かうと、社員達が集まっていた。
女性社員に囲まれ、声をかけられる。

「あ、井澤くん!」
それを上手く交わし改札を抜けようとすると、ニトウが声をかけてきた。

「お疲れ」

「ほんと…嫌そう…(笑)」

「………」
(いや、だから!
“嫌そう”じゃなくて、嫌なんだよ!)

電車で目的地に向かい、そのまま研修。
そして、ホテルへチェックイン。
部屋に移動した。

光琉は、ニトウを含めて4人で部屋に向かった。
しかも、露天風呂付きの部屋。

他の社員達は5、6人で一部屋で、備え付けの風呂があるだけ。

光琉達だけ4人で露天風呂付きなのか。
それは、この4人は“タトゥーを彫っているから”

「―――――ある意味良かったよね〜」
ニトウが部屋内のソファにドカッと座り、クスクス笑った。

「何がー?」

「タトゥーのおかけで、露天風呂付きだよ?(笑)」

「あぁ!だな!」

「ちなみにみんな、何処に彫ってんの?」

「腕」
「俺は、胸」

「井澤くんはー?」

「言いたくない」     

「は?」
 
「フフ…相変わらず、クールだな(笑)」
「ザ、アウトロー!」
男性社員二人が、クスクス笑っている。

「はぁ…
せっかくの社員旅行だろ?
もう少し仲良くしてよ!」
ニトウも、呆れたように言う。

「………」

「ねぇー!」

「………はぁ…
腕と胸!」

「へ?」

「タトゥー」

「あぁ!
へぇ~」

「そうゆうニトウくんは、どこに彫ってるの?」

「俺は、背中!」

「ふーん…」

「興味ねぇな…(笑)」

「………」
(興味ねぇよ!!)

夕食まで少し時間があるので、光琉はスマホと煙草を持ち外に出た。

煙草を咥えながら、千波に電話をかけた。

『ひかくん!』
嬉しそうな、千波の声。
それを聞くだけで、光琉も幸せな気持ちになる。

「フフ…連絡、遅くなってごめんね!
研修してて…」

『ううん!
忙しいのに、連絡ありがとう!』

「フフ…今、何してる?
俺は、もうすぐ夕食なんだ!
ちなちゃん、今日は何食べるの?」

『オムライス〜』

「そっか!
良いな!
俺も、ちなちゃんのオムライス食べたいな!」

『え?あ…えーと……里海ママが作ったオムライスなの!』

「え?母さん?」

 
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