相思相愛・夫婦の日常~ひか♡ちな編~
【ちなちゃん、ごめんね。
通夜はは終わったんだけど、今からみんなでお茶することになった。
遅くなるから、先に寝てて?】

斎場を出て、ファミレスに向かった。
メッセージを送ると、すぐに既読になり【わかった。でも待ってる】と返信が来た。

みんなが慕っていた部長の話で盛り上がり、気づくと23時を過ぎていた。

寝るのが好きなちなちゃん。
21時を過ぎると、途端に眠くなる。
流石にもう寝てると思っていた。

【今から帰るよ!】とメッセージも、既読にならなかったし。

でも………

「………え…!?」

「おかえり」
家に、雷武がいた。
ソファで煙草を吸い、テレビを見ていた。

「なんでいるの?」

「ちな、熱が出て寝てる」
寝室の方を顎で指す。

慌てて、寝室に向かう。
「ちなちゃん!!!?」

「あ、おかえり!
お葬式だったんだって?
お疲れ様!」
リナさんが微笑んだ。

「ちなちゃんは!?」

「大丈夫よ!
病院は連れてったから!
ただの風邪!」

微笑むリナさんにホッと肩を撫で下ろしていると、後ろから雷武が来て「ちな、朝から頭が痛かったらしい」と心配そうに言った。

「え……」

全然、気づかなかった。

“嫉妬したから”ってだけじゃなかったんだ……

「だからちな、機嫌が最悪だったんだと思う」
更に雷武が続けて言い、俺の肩を優しく叩いた。

「雷武とね。
今朝、おかしいねって話してたの。
私達の誘いを断るなんて、ほとんどないから。
ちゃんとした理由があるなら、まだしも…
“ひかくんといたい”なんて。
ほら、光琉くんも一緒に来るんだし、その理由はおかしいって」

「そう…だったんだ……
ごめん、気づかなかった…」

「ううん!
いつもこんな感じだから!」
「本当に辛くなんねぇと、言わねぇもんなぁー(笑)ちな」

「でもどうして……」

「ん?」

どうして……
“俺に”連絡してくれなかったの……?



俺のちなちゃんは淋しい時、不安な時、ヤキモチを妬いた時…頑なに俺から離れない。

まるでスイッチが入ったように、俺に依存する。  

でも………

“本当に辛い時”

俺に甘えない……………



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