相思相愛・夫婦の日常~ひか♡ちな編~
「不安になるんだ……」

そして項垂れたように肩を落とし、ポツリと呟いた。

「え?ひかくん?」
千波も起き上がり、顔を覗き込んだ。

「ちなちゃんが、俺の知らない所に行きそうで……」

可愛くて、優しくて、明るい、天使みたいな人。
本当は、俺なんかが関わってはいけない人。

「行かないよ!!
ひかくんから離れないもん!!」

「うん」

「ひかくんがウザいって言っても、離れない!!」

「うん」

「ずーっとくっつくもん!」

「うん」

「………」

「………」

「……………結婚したって話したんだよ?」

「え?」

「永くんとのお話。
すみれちゃんに聞いたらしくて、お祝いを言ってくれたの。
あと会社を無事立ち上げたって話して、これからも友達として仲良くしよって話したんだよ!」

「そっか。
ごめんね…疑うようなこと言って…」

「ううん!
あ、あと……」

「ん?」

「怒らないでね?」

「え…う、うん…」

「ずっと、ひかくんに黙ってたことあるの」

「な、何…」
(なんか、怖い…)

「私ね。
中学生の時、永くんとお付き合いしてたの」

「………」

「………」

「………」

「それで、高校生になってひかくんに告白されて、永くんとお別れをしたの。
前にも話したけど、私はずっとひかくんのことが好きだった。
中学生の時に、お兄ちゃんに仲を取り持ってほしいってお願いしたけど、ひかくんに好きな人がいるって聞かされてとっても落ち込んだ。
それを慰めて、癒してくれたのが永くん。
でも結局、ひかくんに告白されて私は永くんをふった。
最低でしょ?
こんな私……
ひかくんに軽蔑されたくなくて、ずっと言えなかった」

「………でも、そんな素振り全然……」

「うん。
お兄ちゃんとひかくんに知られたくなくて、基本は学校内でだけの付き合いで、あとはすみれちゃん達に協力してもらってデートしてた。
もちろん、パパやママも知らないと思う。
幸生おじさんやナノちゃんも。
パパとママは、ひかくんが初めての恋人だと思ってる。
だから、エッチはひかくんが初めての人だけど……」

「ファーストキスは、永幸なの?」

千波が頷いた。


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