上司と始める秘密の子作り契約?!~あなたのことを好きになってもいいですか~
 その驚いたあかりの表情に不破こそ驚く。

「おい、なんだそのびっくりした顔は。俺が今日天野を誘うのに他に理由がないだろ」

「いや、なんかのご褒美かなって……日頃頑張ってるな、みたいな?」

「そんなことしてたら俺、破産するじゃん」

 呆れた様な不破の返しにあかりも「確かに」と、頷いてほんの少し笑った。そしてこの時間は自分にだけ与えられた特別なもので不破がわざわざ自分にだけ時間を割いてくれたことなのだと知って胸の中でフワッと芽生える気持ちがあった。

「お昼の話……まだ興味あります?」

「興味というかあそこだけ聞かされて、そうですか、にはなれないよな。悪いけど昼からずっと考えてる、天野の話」

 それは申しわけないことをした、そう思う気持ちと同時にますます良い人だな、とあかりは思う。「そうですか」にはなれない、それはそうか、と内心思うものの、それでも聞いたところでどうするんだとあかりは思う。不破にあれ以上話をして相談に乗ってもらうようなことは何もない気がしていたけれど……。
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