上司と始める秘密の子作り契約?!~あなたのことを好きになってもいいですか~
あかりはこぼしていた。
「メリットがあるって部長に言われて安心しました。だから私としてはもう充分意味のある時間が過ごせましたが」
「その卵子凍結の話に行く前のことが気になると言うか腑に落ちなくて。そもそもなんで一人で産む話になるんだ?天野の中でどういう未来設計がされてそこに至ってるのかが気になるんだけど。そもそも結婚考えてないって言ったよな?結婚願望がないってこと?」
「ないです」
ためらいもなくあっさり言われて不破の方が面食らった。
「昔からありません。家族縁が薄いというか……」
そこまで言ってあかりが口を噤んだので不破が思わず口を挟んだ。
「ごめん、言いたくないことは言わなくていい。天野の気持ちを勝手に荒らしたいわけじゃないから」
「いえ、そういう事ではなくって……そのぉ……こんな話聞かされても引かれないかなって」
不安そうにあかりが不破を見上げてくる。その表情は本当に言いたくないという感じでもなかった。単純に不破を気遣って躊躇っている、それが分かった不破はその顔を見つめながら言った。
「天野が話せるなら……話してもいいって思うなら全然聞くよ」
不破の声は優しかった――胸に響くほど。
「メリットがあるって部長に言われて安心しました。だから私としてはもう充分意味のある時間が過ごせましたが」
「その卵子凍結の話に行く前のことが気になると言うか腑に落ちなくて。そもそもなんで一人で産む話になるんだ?天野の中でどういう未来設計がされてそこに至ってるのかが気になるんだけど。そもそも結婚考えてないって言ったよな?結婚願望がないってこと?」
「ないです」
ためらいもなくあっさり言われて不破の方が面食らった。
「昔からありません。家族縁が薄いというか……」
そこまで言ってあかりが口を噤んだので不破が思わず口を挟んだ。
「ごめん、言いたくないことは言わなくていい。天野の気持ちを勝手に荒らしたいわけじゃないから」
「いえ、そういう事ではなくって……そのぉ……こんな話聞かされても引かれないかなって」
不安そうにあかりが不破を見上げてくる。その表情は本当に言いたくないという感じでもなかった。単純に不破を気遣って躊躇っている、それが分かった不破はその顔を見つめながら言った。
「天野が話せるなら……話してもいいって思うなら全然聞くよ」
不破の声は優しかった――胸に響くほど。