上司と始める秘密の子作り契約?!~あなたのことを好きになってもいいですか~
 〈ごめん、やっぱり認知は出来ない〉
 
 不破が申し訳なさそうにそう言った。

 〈そういう約束だったのに、ごめん。やっぱりいつか結婚することを考えたら認知している子供がいるのは……〉
 
 その先の言葉には予測がつく。

 重荷になる、負担だ、厄介だ――きっとそういうことだ。

 〈大丈夫です〉
 
 あかりは答えた。

 〈この子は私の子です、私が産みたくて産むのです。樹さんが抱えないといけない事ではないんです。私とさえ繋がればそれでいいんですから――〉

 これは――わたしの、エゴだ。


 視界がゆっくり開かれて目の前に映る白い天井がまだぼんやりと揺れている。


「天野さん?大丈夫ですか?」

「……本田、くん?」

「気分どうですか?はぁー、ビックリしましたよぉ、目の前で倒れるから……」

 (倒れた?朝の記憶が、ない……)
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