上司と始める秘密の子作り契約?!~あなたのことを好きになってもいいですか~
「天野さーん」

 本田に呼ばれて振り向く。

「今日飲み行きません?愚痴聞いてくださいよぉ、俺もう最近やばいっすー」

「そんな疲れてるの?まだ水曜だよ?」

「今日ノー残じゃないっすか、ダメですか?」

 あの告白から本田は態度を変えずあかりと接していた。オフィス内でも平気でそんな会話をしてくるからあかりは内心気まずいものの本田の気持ちを汲んで同じように接している。


「とりあえず、昼休みにでもはなそっか。今はみんな仕事してるしさ」

「うっす、あ……天野さん、髪に……」

 そう言って席を立つついでにあかりの毛先を指でソッと触れてきて、耳元で囁く。

「ゴミ……ついてますよ」

「――あ、ありがと……」

「綺麗な髪っすね、細くて……指に絡む。あと……好きだな、この匂い」

 ――俺好き。
 
 その声は耳の奥から脳内に響く。
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