上司と始める秘密の子作り契約?!~あなたのことを好きになってもいいですか~
 あかりの耳元で囁き、傍に近寄る。
 あかりの匂いを嗅いでは、好きだなんて戯言までぬかす。

 (……なんだあいつ、舐めてるわ)

 あかりはもう俺のモノなのに、近づくな。その思いが結局心の中で蠢いて距離を置くべきかと悩んでもそんなもの取れるわけがない、俺があかりから離れられるわけがないんだ。

 そう思っていたのに――。

「なかったことにできませんか?」

 告げられた言葉。

「もういらなくなったってこと?」

「……はい」

「子供が?それとも俺が?」

「――え?」

「精子バンクで精子を買うほうにシフトするってこと?」

 大人げなく責め立てるように問いただした。あかりは当然困惑している。それでも湧き上がってくる感情と言葉が止められなかった。いまさらなかったことになんかできるか、手に入れたくてたまらないのに、もうお前の心だけがほしいのになぜお前を手放さないといけないのか。

「部長の子供は、もう産めません」

 そう言われてカッとした。
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