【コミカライズ原作】上司と秘密の子作り契約始めます~あなたの子供を産んでもいいですか~
 アラサーの嫉妬ほど醜いものはない。

 いままで自分に対して費やしてやらなかったことを今さら後悔しても遅いのに、あかりは後悔ばかり感じている。それも情けないのだ。自己嫌悪に襲われる中、目の前で若い女の子が不破に近づいていく。それを歯がゆく見つめるだけで胸の中を勝手に荒れさせて……。

 それがまた情けなくて、自分が嫌になるばかりだ。

 (本当に何様?私……勘違いも甚だしい)

 この嫉妬は容姿や見た目だけだろうか?いろんなことを言い訳にしたくなるのはなんなのか。

 問いかけてもあえて答えを出さずにいる。出したらダメだ、ダメなのだ。出せば不破を困らせる――それを思ってあかりは思いを飲み込んだ。

 不破と始めた関係、それはお互いの相互利益のためなのだ。そこに、心なんか絡ませてはいけない。それを強く思いあかりは目の前の仕事に向き合った。



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